ADHD・ASD社会人のための処方箋

発達障害の方向けの転職・仕事術に関することを書いています

【ADHD】サラリーマンの茶番にどこまで付き合うか

先日、発達障害就労日記で有名な借金玉さんの「発達障害の僕が「食える人」に変わったすごい仕事術」を読んで、面白い一説を見つけました。

 

「こういった世の営為の茶番性とでも言うべきものを読み取り、「くだらない」という結論を下す能力を、僕は「茶番センサー」と呼んでいます。」

 

ここで言う茶番とは、サラリーマン特有のしょうもない儀礼のことを指します。飲み会での一杯目はビール、上司が帰るまで仕事がなくても会社にいる、など。本書では、このような会社員の儀礼(茶番)は、会社という部族社会で生き抜くためには必須のスキルと説いています。確かに、会社は社員に対し一定の忠誠を求めますし、上の人はみんな偉そうで末端の兵隊たちには奉公を強要してきます。このような暗黙の圧力に屈すこと無く、きちんと成果も残せれば、晴れて管理職としての道がひらけてきます。

 

しかし、ADHDの方々は往々にしてこの「茶番」が苦手です。著者も茶番と揶揄するほど、ADHDにとって(健常者にとってもだと思うが)このサラリーマン特有の暗黙のルールを軽視してしまう傾向にあります。どこの馬の骨ともわからないオッサンにペコペコするなんてありえないし、生産のかけらもない儀礼にリソースを割くなど言語道断だと思っているからです。しかし、会社もある種の社会の縮図。このような部族の掟をシカトしていると、必ずしわ寄せが生じます。

 

では、部族(会社)に馴染むのが苦手なADHDはどうすれば良いのか。著者は、数字が社内の競争力に大きな影響を持つ「営業職」を強く勧めています。成果さえ上げていれば、上司と少々馬が合わなくても、まあなんとかなるもんです。数字として自身の競争力が反映されない事務職なんかは、社内政治がうまくないと、正直苦労すると思います。もちろん、フルコミッションの個人営業なんかは、売れないとろくに生計が立てられなくなるほど収入が激減する会社もあり、向いていないと茨の道であるとも思います。

 

ジェネラリストではなく、スペシャリストを目指す

私個人の見解は、ある特定の領域に特化したスペシャリストを目指し、会社とは適度に距離を置く、という道です。上司へのごますり競争をパスして管理職へ・・・という王道なコースは、正直難しいと思っています。ADHDって、部下の扱いも下手そうですし。それよりかは、自身の能力を最大限発揮できる特定の領域にスキルを特化し、きちんと成果を残し、社内の人達とは嫌われない程度に距離を置く、という施策が一つの解ではないでしょうか。もちろん、正社員で解雇の可能性が低くまったりした職場の場合は、副業にガッツリリソースを割いてもいいし、気道に乗れば独立してしまったほうが幸せになれるかもしれません。我々ADHDには、健常者とは違うルートで生存戦略を考察する必要があると思います。