ADHD・ASD社会人のための処方箋

発達障害の方向けの転職・仕事術に関することを書いています

メモが取れない・・・が無くなる3つの法則

 あなたは、メモをとるのは得意ですか?ADHDの人は、メモを取るのが苦手な方が多いです。理由は、大きく3つあります。1つ目は、ADHDの特徴として耳で聞いた情報の処理が苦手な点が挙げられます。ワーキングメモリ(短期間の記憶力のこと)が少なく、人が話した内容がスッと頭に入ってこないのです。2つ目は、同時並行処理が苦手なこと。1つのタスクに集中することは得意ですが、複数の行動を同時に行う作業(板書など)が困難な方が多いのです。最後の3つ目は、メモのとり方自体がよろしくないケースです。これは、ある程度工夫により改善できます。それでは、早速対策に参りましょう。
 
 
録音する
 聴覚での入力が苦手なので、聞き返して内容をしっかり理解することが、メモをとる際の基本かと思います。しかし、毎回毎回聞き直すのも心苦しいし、そもそも何を聞けばよいのかさえ理解出来ていないケースも多いかと思います。そのような場合は、スマホのアプリなどで会話を録音すると、あとで聞き返せるので効果的です。特に、重要な商談など、失注のリスクを避けなければならない場合などは確実に内容を把握すべきなので、録音するといいかもしれません。しかし、コンプライアンス的なリスクもあるので、自己責任でお願いします。
 
 
箇条書きのフォーマットを用意する
 これが、最も効果的な方法だと私は感じます。要件によりフォーマットを使い分けるといいでしょうが、あまり細かにルールを設けると混乱を招くので汎用性のある1つのベースを確立しておくと良いでしょう。
 
(例)顧客のニーズヒアリング
題名:5/13(日)◯◯商事 営業   ←日付、訪問先、要件を記入
現状:                ←顧客の現状を記入
課題:              ←顧客の課題を記入
提案:                                                ←こちらの提案内容を記入
納期:              ←納期を記入
その他:             ←雑談の内容や重要な点を記入
 
 
 上記は、私の営業の際に使用するフォーマットです。ヒアリングの流れは毎回同じ手法を用いるので、この型を使い回しています。事前にヒアリング内容が可視化されているので、商談中も混乱することなく面会をすることが出来ます。基本は、箇条書きで要点をまとめることです。
 
 
全てをメモにとらず、重要な単語のみを記入する
 聴覚からの入力が弱いので、全てをメモをしようとすると必ず失敗します。重要な単語のみを、意味の分かる範囲で書き記していきます。しかし、単語の記入のみの場合でも、相手の話すスピードに対し、自身の情報処理や記入の速さが追いつかない場合があります。そこで、【速記法】を用います。
速記法とは、記者が取材の際に、早く正確に内容を記述する際に用いる手法のことです。
 
(例)
稟議書を5/18までに、部長へ提出すること  →り 5/18 ぶ 提
 
このような感じです。よく使う単語は、事前に翻訳して用意しておきましょう(例:稟議書→り)。慣れるまでに少々コストを要しますが、一度マスターすれば劇的にメモが楽になります。是非、活用しましょう。
 
 
 
 耳からの情報インプットが苦手な特性は、生きる上で非常に大きなハンデだと思います。しっかり対策を練りましょう。営業マンや、電話応対が多い事務職の方は、是非上記方法を試してみてください。